Wordで漢文入力

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ここでは、Wordを利用して漢文にレ点や一二点などの他、再読文字のような特殊な訓点を付ける方法について解説します。

デジタルテキストを用いたレポートや論文では、資料として漢文を載せる場合「(白文)+訓読文+訳文」の構成が一般的です。これは、ワープロなどで返り点を入力することが、難しい・面倒である、というのがその理由です(実際、ここで紹介した方法を使うより、手で書き込んだ方が速いかもしれません)。

しかし、場合によっては、訓点(レ点等の返り点や送り仮名)を付けた形式を要求されることがあります。例えば、講義のレジュメ、或いは高校の漢文のプリントを作成する場合がそれが当てはまるかもしれません。

学校や職場の共用パソコンといった環境(マクロの利用が許可されていない)を想定して書いています。

もし、Wordにマクロを組み込める環境にあるのでしたら、電脳瓦崗寨Word用訓点マクロを利用する事で、はるかに効率よく訓点が打てます。そちらも利用してみましょう。

漢文で出てくる、難しい漢字といった文字を効率よく入力する方法については、こちらを参照して下さい。

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送り仮名を入力する

レ点(返り点)を入力する

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特殊な返り点を入力する

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再読文字の入力

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付記

いきなり、このページの内容を否定するような事を書いて申し訳ありませんが、訓点は「Wordで入力するよりも手書きのほうが早く入力できます。」。まあ、訓点を打つ機会が多い場合には、後述のように訓点用のストックを用意しておけば効率よく入力できますが、たまにしか訓点を打たない! という場合には、印刷物に手で入力したほうが速いです。

Wordの訓点は、再読文字などに裏技を利用します。これを使うと、不具合が発生する可能性があります。その点については自己責任でやってください。

また、訓点は、ルビや下付き文字を利用して入力していますので、文章の字揃え・行揃えが他の部分と著しく異なってきます。そのため、原稿用紙の升目に文字を配置しなければいけない場合には、この方法は向いていません。素直に手で書き込みましょう。

個人的には、Wordで訓点打つよりも、一太郎の方が打ちやすいです。でも一太郎は、MingLiUとSimSunを英語フォントとして認識してしまうと言う、この業界的には致命的なバグがあるので、フォントの調達が面倒です。

一応、Unicodeにも返り点用のコードポイントが(3192-919F)用意されていますが、一レ点や上レ点が無いので、それほど使いよくはありません。

TeX使いの方なら、有名な金水敏氏の訓点用マクロを使うという手もあります。

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