MS-IMEを使いこなす

入力のコツ

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睡人亭トップ授業用MS-IMEを使いこなす入力のコツ

ここでは、MS-IME 2003での漢字入力の方法や、漢字以外の文字列について効率よく入力するためのちょっとしたコツを紹介します。

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漢字の入力

MS-IME 2003(以下、MS-IMEと略)に限らず、大抵のIMEの日本語入力は次のような手順で実行されます。

  1. [半角/全角]キーを押して、IMEを日本語入力可能な状態にします。
  2. [IMEをON]にすると呼びます。
  3. キーボードで読みを入力します。
  4. [変換(スペース)]キーを押して変換候補を表示します。
  5. 目的の候補に変換したら[Enter]キーを押して確定します。

読みの入力方法は大きく二つに分かれます。

かな入力
IMEをONにした後、[かたかな/ひらがな]キーを押し、キートップに印刷されている[ひらがな]に従って[かな読み]で入力します。
ローマ字入力
IMEをONにした後、キートップ上の[アルファベット]に従って[ローマ字読み]で入力します。

但し、ローマ字の綴りは、「ヘボン式」「日本式」「訓令式(新旧)」の三種類あります。

ローマ字表記について、このページが参考になります(金子良馬ホームページ 実用タタミ一点張り)

加えて、各IMEによってローマ字表記が微妙に異なります。

詳しい表記については、各IMEのヘルプを参照してください。

両者を比較した場合、かな入力の方が打鍵回数が少ないので、入力事態は効率的に進みます。

しかし、WWWのURLや電子メールアドレスアルファベットの入力を行う必然性がある以上、アルファベットのキー配列も憶える必要があります。

従って、一種類だけ憶えたい場合は、[かな配列]よりも[アルファベット配列][ローマ字入力]を行う事をお薦めします。

最近は、小学校でローマ字教育をやらない所もあるそうなので、一概にローマ字入力推奨というわけにもいかなくなりつつあるようです。

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MS-IME 2003での漢字変換

漢字に変換する際に複数の変換候補がある場合、MS-IMEでは[変換]キーを何回か押して目的の候補を選択します。

変換候補の数が多い場合、変換候補群が複数ページにまたがって表示されます。

その場合、以下のようにすれば変換候補群をページ毎に切り替えて表示できます

[Shift]キーを押しながら[↓]キーを押す

次の候補群へ

[Page Up]を押しても同様の操作ができます。

[Shift]キーを押しながら[↑]を押す

前の候補群へ

[Page Down]を押しても同様の操作ができます。

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熟語を利用して変換する

ある読みで変換できない文字も、特定の文字と結びついた熟語としてなら、単語登録されている可能性があります。それを利用して、漢字を効率的に入力しましょう。

例:「獰(どう)」→「どうもう→獰猛」と入力して「猛」を削除する。

かといって、簡単な漢字が読めないのも困るんですけどねえ。特に訓ですね。

例:「動く」の「(うご)く」が読めない。「動力(どうりょく)」の「動」だけを利用した。

「うごく」ぐらいは読めるようになりましょう・・・

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辞書を使い分ける

変換候補に表示されない文字列を効率よく入力するには、単語登録機能を使ってユーザー辞書に変換候補として登録しましょう。

MS-IME 2003はUnicode対応IMEなので、補助漢字や簡体字も登録可能です。

MS-IMEでは、通常「標準辞書」と「ユーザー辞書」を利用して変換を行いますが、ユーザー辞書は一つしか利用できません。

そのため、大量の語句を登録するには少々不便です。

また、共用パソコンのようにユーザー辞書に自由に単語を登録できない環境にある場合は、既存の辞書をどう利用するかがポイントとなります。

MS-IME 2003には「システム辞書」と呼ばれる特定分野用の辞書が用意されており、これらの辞書は複数組み合わせて使用する事ができます。

効率的な入力にはこれらの利用が不可欠です。

Standardインプットモードでは、MS-IMEの設定でシステム辞書を組み込む必要があります。

Naturalインプットモードでは、特に設定をしなくても入力中にシステム辞書を切り替えて利用する事が可能です。

以下に、Naturalインプットモードででの辞書切り替えの方法について説明します。

はじめに、通常の漢字変換を行います。

変換候補が表示されます。

変換候補群の最後尾に括弧付きの文字列があるはずです。

ここでは、赤で囲んだ[6(単漢字)][7(人名辞書)]がそれぞれ該当します。

これが、切り替え可能なシステム辞書になります。

切り替えたいシステム辞書を選択します。

選択方法は通常の漢字変換と同じです。

切り替えたいシステム辞書を選択して[Enter]キーを押す。

切り替えたいシステム辞書の番号(ここでは6.7.)を押す。

切り替えたいシステム辞書をマウスで選択して左クリックする。

ここでは、[6(単漢字)]を選択してみました。

赤で囲んだ部分が、単漢字辞書に登録されている単語になります。

後は、通常の漢字変換と同様に目的の変換候補を選択して[Enter]キーを押して確定しましょう。

ここでは[数]の旧字体[數]を選択しました。

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キーボードに割り当てられているものはそのまま使う

例えば括弧類はキーボードの四角く囲まれた部分を押して変換することで、それぞれ「『【】』」等が入力できます。

メールアドレスに使う[@]も、[半角英数字]もしくは[直接入力]モードにしてキーボードの[@]を押すと入力出来ます。

句読点[、][。]やカンマ[,]、ピリオド[.]、コロン[:]、セミコロン[;]も同様に、それぞれの文字が表示されているキートップを押すと入力出来ます。

但し、句読点[、][。]やカンマ[,]、ピリオド[.]については、入力モード(特に全角)によっては一端入力してから変換する作業が必要になる場合があります。

[、]を入力して変換→変換候補の[,]を探して確定する

[。]を入力して変換→変換候補の[.]を探して確定する

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カタカナやアルファベットに変換する

入力中、入力モードを切り替えずに、カタカナやアルファベットに変換するには、キーボードの一番上の列にある[ファンクションキー ]を使います。

変換したい文字列を入力後、[変換]キーを押さずに以下に指定されたファンクションキーを押す事で、それぞれのタイプに変換すされます。

変換したい項目 ファンクションキー
部首変換 F5
ひらがな変換 F6
全角カタカナ変換 F7
半角変換 F8
全角英数変換 F9
半角英数変換 F10

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特殊な読みで入力し、変換する

いくつかの記号や文字は、特殊な読みで入力して変換し、変換候補の中から目的の文字に確定するという方法があります。

特殊な読みと変換候補の例は下のとおり。詳しくは、MS-IMEのヘルプを参照してください。

読み 変換候補
かっこ 【】『』《》“”「」〈〉{}[]()≪≫「」{}[]<>()<>‘’〔〕
きごう 〃仝ゝゞ々〆ヾ―‐/〇ヽ_ ̄¨`´゜゛\§^≫¬⇒⇔∀∃∠⊥⌒∂∇≡∨≪†√∽∝∵∫∬ʼn♯♭♪‡~′≒×∥∧|…±÷≠≦≧∞∴♂♀∪‥°⊃⊂⊇∩⊆∋∈〓〒※″
けいさん ≧÷±-×+=≠<≦>
ずけい ●○▼▽▲△■□◆◇◎★☆
てん ゜゛;:.,、´.・`¨…‥∵・:;゙゚∴
やじるし →↓←↑
どう 々〃仝

ひらがなやカタカナの特殊な表記についても同様に、キーボードから直接入力するか、入力して変換キーを押し、変換候補の中から目的の文字に確定して入力するという方法があります。

キーボードから直接入力する文字の例

ローマ字 直接入力
LA
ぁぃぅぇぉについては皆上の例に同じ
THI てぃ
てぃてゅてょについては皆上の例に同じ
LTU
VU

入力して変換キーを押し、変換候補の中から目的の文字を探して確定して入力する文字の例

変換候補 ローマ字
WI
WE
KA ヶ ヵ
KE

[~(チルダ)]→キーボードの「へ」が印字されているところ(Back Spaceの左二つ横)を、Shiftキーを押しながら押す。

「あった」のような促音を含む文字列を入力する場合は、[atta]のように子音を重ねて入力すればよい。

「ん」については「n」を重ねて「nn」と入力するのが基本ですが、「あ行」もしくは「な行」の文字が直後にこない場合のみ「n」を重ねなくても「ん」に変換されます

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特殊なアルファベットを入力する(Wordのみ)

Ms Wordで、アクサンやウムラトなどの特殊なアルファベットを入力する方法は以下の通りです。

「キー1」に書かれているキーを同時に押します。

[Alt]+[Ctrl]+[C]の場合は、[Alt]キーと[Ctrl]キーと[C]とを同時に押した状態にしてください。

その際、以下のようにすると上手く入力出来るかもしれません。

初めに、[Alt]を押しながら[Ctrl]を押します。

次に、初めに押した二つのキーを押したまま[C]を押します。

今押した「キー1」を一旦全て放します。

次に「キー2」に書かれているキーを押してください。

[æ]の場合を例にすると、[Ctrl][Shift][6]とを同時に押します(この順番で押しましょう)。

次に[今押したキー]を全て放します。

最後に[a]を押して下さい。

「キー2」に[無し]と書いてあるものについては、[キー1]だけ入力すれば、目的の文字が表示されます。

キー1 キー2 文字
[Alt]+[Ctrl]+[C] 無し ©
[Alt]+[Ctrl]+[R] 無し ®
[Alt]+[Ctrl]+[T] 無し
[Ctrl]+[^] a â
[Ctrl]+[:] a ä
[Ctrl]+[:] i ï
[Ctrl]+[:] u ü
[Ctrl]+[,] c ç
[Ctrl]+[Shift]+[6] a æ
[Ctrl]+[Shift]+[6] s ß
[Ctrl]+[Shift]+[7] a á
[Ctrl]+[Shift]+[^] a ã

但し、キーを押すタイミングや押し具合の加減で、大文字の特殊記号が入力されてしまうなど、上手く入力できない場合があります。

何回か試してみてタイミングをつかんでください。

特に、[キー2]を押すときに間違って[Shift]キーを押したまま[キー2]を押してしまうと、該当文字の[大文字]が入力されてしまいます。

例:[æ]の大文字の[Æ]等が該当します。

また、変換モードを[直接入力]にしておかないと、入力できないものもあります。

IMEバーの左端の部分を押すと、リストが表示されます。

Standardインプットモード

Standardインプットモードでは、必ず[直接入力]を選択しましょう。

Naturalインプットモード

Naturalインプットモードでは、必ず[半角英数]を選択しましょう。

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